支払いサイトとは?定義の説明と具体的な入金スケジュールで確認

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お金の支払いのルールについて、サービス提供前に入金する方式の「前払い・前金制度」ではない場合に、確認する必要があるのが、支払いサイト。営業などの契約や発注業務、お金に関する業務をしたことのない方にとっては、初めて聞く用語かもしれません。支払いサイトの定義と注意点についてです。

まずは、基本の支払いサイトとは

支払いサイトとは、「取引代金の締め日から支払日までの猶予期間」のことです。

「支払いサイト」が正式な表示で「支払い債渡」は当て字です。英語ではなく、日本語です。ちなみに、英語では、payment term・term of payment(支払いの期間)こちらの方がわかりやすいかもしれません。

「取引代金の締め日から支払日までの猶予期間」について、もう少し詳しく説明します。

取引代金の締め日

まずは「取引代金の締め日」についてです。一般的に、会社のお金の支払いについては、支払いが必要なものに対してその都度支払うのではなく、「月に1回・月末までまとめて」・「月の前半と月の後半でまとめて」とまとめて処理を行なっています。

※法律で決められたものではないので、柔軟に対応する企業があったり、社内の規定が厳しかったりと、会社によります。

支払いサイトを確認して契約するイメージ

その支払い対象をまとめる締め日がいつかというのが、「取引代金の締め日」です。例えば月末締めであれば、月末までに発生したものを当月の取引としてまとめます。10/1に発生したものも、10/30に発生したものも10月分としてひとまとめになります。

支払い日と猶予期間

支払いの締めののち、支払うのは準備などもあるので、「支払い日」を別に決めて、取引代金の締めから猶予期間のルール決めておくというものです。例えば、「月末締め・翌月末支払い」であれば、前の10/1・10/30に発生したケースであれば、11月末までに支払います、となります。

実際の入金についても猶予期間の約束の話なので、支払いサイトが月末支払いであっても、月末になる前に支払っても問題がありません。銀行支払いの場合、支払い日が銀行の休業日にあたる場合は、支払い日の前日に払う企業も、翌日に支払う企業もあります。

会社のやりとりで多いのは、「◯日締め/月末締め・翌月末支払い」ですが、企業によっては「◯日締め/月末締め・翌々月末支払い」などのケースもあります。受注する側の立場だと、先方の支払いが遅くなる=お金が入ってくるのが遅くなる、ということですので、まずは契約時にきちんと確認することから、です。

支払いサイトの違いによる入金の違いのイメージ

具体的なケースでイメージしてみましょう。

取引の日付が8月21日として、「20日締め、翌々月末払い」のケースと、「月末締め、翌月末払い」のケースを考えてみます。

<月末締め、翌月末払い>

8月末が締めになるので、8月分としての支払対象となり、翌月の9月末に支払われます。

<20日締め、翌々月末払いのケース>

20日の締めは過ぎているので、翌月の締めの9/20分の対象として処理されます。

そして、9/20の翌々月末払いになるので11月末の支払いとなります。

だいぶ(60日くらい)入金されるまでに違いがありますね。

支払いサイトについても、契約者間で決めることですので、条件を受け入れる・相手に交渉する・契約を結ばない、は自己責任になりますが、目を通してイメージをしておく必要はありそうです。

例えば、あまりに支払いが遅くなると、受注した側に負担になるということで下請法(公正取引委員会:下請代金支払遅延等防止法 )では、60日以内の支払いを定めています。発注側が下請法の対象になるには、資本金などの要件がありますので、必ずしも適用されるとは限りませんが、ご参考までに。

支払いサイトと関係してくるのが、請求書の話です。請求書については、請求書の発行の仕方で、ご紹介します。

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