個人事業主は屋号を使うことができます。屋号があれば、会社名を名乗るような形で「(屋号)の(名前)です。」などと使うこともでき、個人名以外での呼び名として使ってもらうことも可能です。さらに、屋号をメールアドレスとして使うことができます。たとえば、「フリキャリ」という屋号なら、「xxxxxx@fricari.com 」というメールアドレスを使うことができます。
フリーメール(gmail.com, yahoo.co.jpなど)も利用することは可能ですが、プライベートで使う人も多いため、屋号など固有のドメインのものを利用した方が信頼感が向上します。個人事業主の屋号だけでなく、サービス名に紐付けたアドレスを設定することも可能です。
フリーランス・個人事業主におすすめのGoogle Workspace
今回は、 Google Workspace(旧G Suite)を利用して、屋号のメールアドレスを取得するための方法を紹介します。G oogle WorkspaceとはGoogleが提供するサービスです。
1アカウントから申し込みが可能で、利用料(2022年2月時点で680円〜/月)を支払って利用します。メールのほか、ファイル共有のGoogleDrive、オンラインで表計算などを行うことのできるGoogleSpreadSheet, 共同利用・メモに便利なGoogleDocument、チャット・ミーティング機能、アンケートや簡単な問い合わせフォームとして利用できるGoogleFormなどの利用が可能です。
無料サービスに比べるとファイルの編集・閲覧権限の管理が細かくできたりするメリットなどもあります。
似たようなサービスでオンラインでOfficeが使えるOffice365もドメインを設定して活用できます。Googleのサービスをおすすめする理由としては、独自ドメインを利用して設定する方法が簡単なこと、フリーランスと契約する企業でGoogleのサービスを使っていることが多いことが挙げられます。
ドメイン設定の流れ
1.屋号のドメインを何にするか決めます
メールアドレスとして使い始めると変更するには、やり取りしていた人への連絡など手間がかかりますし、申し込んだ英語の綴りと別にしたいなどがあった場合は、新たに申し込みをしなくてはならないので、利用できるかの確認と今後の利用もイメージして決めます。
ドメインは、他の人が利用していると使えないケースもあるので、ドメイン管理会社のサイトなどで好きなドメインの空きはあるか、利用費用は問題ないかなどを確認します。
※Googleでドメインを申し込むにあたっては、「jp」「co.jp」など証明が必要なものは、申し込みができないので、先にドメイン管理会社で申し込む必要があります。
2.Google Workspaceのサービスに申し込みます
Google Workspaceの申込みページから、申込を行います。
現在のメールアドレスを設定する画面があるので、プライベートで使っているアドレスなど、万が一パスワードを忘れてログインができなかった時や登録途中で問い合わせする時などにも利用するアドレスも決めておきます。
サービス名(屋号でOKです)、組織の人数、自分の名前(管理者として登録されます)、現在のメールアドレスなどを入力したのち、ビジネスのドメイン使用についての質問があります。ドメインの取得をされていない人は、「ドメインの取得を希望する」として、希望のドメインを取得して申し込みます。
※すでにドメインを取得されている人は、ドメイン管理会社の管理画面より、Google Workspacwのメールサービスとドメインを結びつける設定をする必要があります。システム的な表現をすると「MXレコードの設定を行う」という作業になります。Googleのヘルプページで、各管理会社ごとの設定方法が書いてあるのでそれに従います。
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