フリーランスになるのに興味はあるものの、一度、正社員のポジションから離れてしまうと戻ってこれなくなるのではないか…。フリーランスで働いてみたものの、社員として働くのも気になってきた、という方のために、一度フリーランスになってから社員として戻ってこれるか、のお話です。
フリーランスになってから、正社員に戻れるか…
一度、フリーランスをしてしまうと社員に戻りにくい、という話を聞くことがあるかもしれません。これは真実でもありますが、正社員に戻ることを最優先にすれば、可能性はあります。
正社員に戻りにくい理由としてあげられる理由としては、一度フリーランスの生活に慣れてしまうと、雇われるということに対して抵抗感を持ったり、自由な働き方(時間の制限)を捨てきれない、という雇われる側の意識が影響しているケースも多いようです。
一度退職した人に対しても採用の門戸を広げている会社もあるので、前にいた会社に戻るという選択肢もあるかもしれません。
もし、正社員に戻る選択肢があるのであれば、フリーランスになる前から意識をしておいた方が良いでしょう。例えば、転職と同様、辞めた人がどうやって戻ってきているかリサーチしておいたり、職場との接点を保てるような関係性を作っておいたり、喧嘩別れなどせず、円満な退職の方向に進められると理想的です。
たとえ、正社員として戻ろうと思っていなくても、人脈が命のフリーランス。前の職場から、仕事や人をつないでもらうケースもあるため、ネットワークを大切にしておくことが重要です。
フリーランスの期間の評価は企業・人により、まちまち。
正社員に戻れるか、否かで言ったら、「戻れる」というのがフリキャリの答えになりますが、フリーランス期間の評価はまちまちです。
先述の、雇われることへの抵抗感がある元フリーランス、社員の生活(規則正しい生活など)に戻れない元フリーランス、などのイメージもあり、難色を示されることがあります。
特に、フリーランスは自分のペースで働いてきたこともあり、周囲との連携やルールを守れるかどうかに対して不安を抱く企業が多い様です。
一方で、社員に戻る場合は、中途採用枠での採用になりますので、フリーランスの期間の仕事がそのまま1社の職歴としてカウントされることになります。そのため、フリーランス期間の仕事が正社員として採用される企業の仕事に近いようであれば、プラスになるケースもあります。
特に、ベンチャー企業や新規事業関連職、コンサルティング関連職などは、フリーランス経験が評価されやすい傾向にあります。
フリーランスから社員に戻るときの成功の秘訣
フリーランスから社員に戻るときのポイントは、社員で働くイメージをつけておくこと、フリーランスの職歴を次のキャリアに生かす視点で整理しておくことです。
社員で働くイメージについては、出勤時間をはじめとする時間管理と、付随する家族やプライベートの対応が問題ないかを確認しておくことです。フリーランスであると、比較的時間が自由になることも多いので、家族の手伝いなどを積極的にされている方もいるようです。家族の対応なども、社員に戻った後はどうするか先に話し合うなどして準備しておくとスムーズです。
また、副業OKの企業も増えていますので、フリーランスでつながりがあった企業と引き続き仕事を続けられるように工夫することも視野に入れておくのも良いでしょう。
フリーランスの経歴は職務経歴書ではひとまとめに
フリーランスによっては、契約先が多岐に渡る方もいます。フリーランスの採用においては、特に契約先が多いことに対して気にならない会社もあるようですが、社員の採用については、ほとんどの企業は経験社数が多いのはマイナスの印象に移ります。
そのため、フリーランスの職歴はフリーランス期間を一つの企業の経歴のように記載することで、経験社数が、多く見えないようになります。
例) 20XX年XX月 〜 20XX年XX月 フリーランス(屋号:XXXXXX)
・マーケティングコンサルタントとしてXX社と契約
・広告改善アドバイス、運用設定を行う
改善例:XXX運営会社 フォームまでの動線の改善で申込み率80%UP
XXXX会社 マーケティング施策を提案・創業期の事業拡大に寄与
あとは、フリーランスになった理由、フリーランスから戻る理由、応募する企業に貢献できる理由を丁寧に整理していくことでフリーランスから社員にスムーズに戻れるのではないでしょうか。